清掃業に転職して、最初に戸惑ったのは
仕事内容よりも「手洗い」と「感染対策」に対する考え方でした。
介護の現場では当たり前だったことが、
清掃の現場では当たり前ではなかった。
その違いに、少しずつ違和感を感じるようになりました。
手洗い石鹸は「ある」のに使われていなかった
清掃の現場には、
ハンドソープは各洗面台に設置されています。
それでも実際には、
ゴミ回収後も手袋を替えないまま、
そのまま次の箇所へ移動する場面を
何度も目にしました。
使えないわけではありません。
ただ、
時間に追われて使われていない。
感染ゴミの件で感じたズレ
清掃業に転職してから、
感染ゴミと可燃ゴミが
作業の都合で一緒に扱われているように見える場面がありました。
その点について、
看護師から感染対策上の指摘が入ったことがあります。
しかし返ってきた説明は、
感染対策ではなく
「人間関係」や「現場の空気」の話でした。
話がすり替わっているように感じました。
この違和感の正体は何だろう、と考えたとき
この問題は、
医療機関と清掃業との間で、感染対策が共有されていないこと
にあるように感じました。
清掃業の現場では、
時間の効率が強く求められ、
感染対策が後回しになりやすい環境があります。
また、
清掃業ではなぜ医療現場で感染対策がそこまで重要なのか、
その背景まで十分に伝わっていないのではないか、
と思う場面もありました。
「どうせ良くならない」という空気
この仕事は、
結果的に三ヶ月ほどで区切りをつけました。
働き始めた初日、
「どうせすぐ辞めるのに」
そんな言葉が、私に向けられていました。
さらに、
「どうせ誰が管理しても良くならない」
そんな言葉も、はっきり口にされていました。
今振り返ると、
長く働いている人ほど、
これまでのやり方を大切にするあまり、
改善の話が入りにくくなっていたようにも感じます。
おわりに
清掃業に転職して、
改めて思いました。
手袋は掃除する箇所が変われば交換。
感染ゴミは感染ゴミとして扱うこと。
それが「当たり前」だと思っていました。
清掃業では正しいのか、
神経質すぎるのか、
今でも答えは出ていません。
清掃の仕事は、
医療現場に限らず、
社会全体を支えるうえで欠かせない仕事だと思っています。
それにもかかわらず、
その重要性に見合った環境や考え方が
十分に整っていないように感じたことが、残念でした。
ただ、
気づいてしまった違和感を
なかったことにはできませんでした。


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