薬の副作用で、父が別キャラに変身した話

今だから言えること

うちの父は、もともと
寡黙で硬派な、いわゆる昭和のお父さんだった。

無駄なことは話さない。
女性にベタベタするなんて、人生で一度も見たことがない。
距離感を大事にするタイプで、どちらかというとクール。

だったはず…

ある日、父が突然「別人」になった

きっかけは、病気の治療で増えた薬。

気づいたら父、
まるで別キャラにクラスチェンジしていた。

・視線がやたら熱い
・距離が近い(近すぎる)
・下ネタ解禁
・手が勝手に動く

いや、誰??
昭和のお父さん、どこ行った???

デイサービスで起きたこと

デイサービスのスタッフさんが来ると、
なぜか父のテンションが急上昇。

ニコニコしすぎ、
距離近すぎ、
触ろうとしすぎ。

横で見ている私は、
心の中でずっとツッコミを入れていた。

「それは本来の父じゃない!
今のあなたは“薬の副作用バージョン”!」

ヘルパーさんにも迷惑をかけた

訪問ヘルパーさんに対しても、
同じような行動が出てしまい、
本当に申し訳なかったと思っている。

仕事とはいえ、
不快な思いをさせてしまったはずだし、
家族として、ただただ平謝りするしかなかった。

ついに娘にも…

そしてある日、
その行動は家族である私にも向いた。

さわっ……

一瞬、頭が真っ白。

思わず出た言葉は、
ちょっと!!あんた誰!!?

父はきょとん顔。

いやいや、
きょとんじゃない。

犯人は「父」ではなく「薬」

さすがにこれはおかしいと医師に相談。

結論ははっきりしていた。

👉 薬の副作用

衝動性が強く出て、
一時的に性格が大きく変わっていたらしい。

おい薬。
人の父で何してくれてんだ。

断薬したら、元に戻った

薬を調整し、最終的に断薬すると、
あの別キャラの父は消えていった。

戻ってきたのは、
無口でクールな、いつもの父。

距離感、正常。
下ネタ、なし。
安心、安全。

父にケアをしてくださっていた方々へ

父のケアに関わってくださっていた
デイサービス・訪問介護の皆さん。

当時は、戸惑わせてしまう行動や、
不快な思いをさせてしまう場面も多く、
本当に申し訳ありませんでした。

父は本来、そういう人ではありません。
病気と薬の影響が大きかったと思っています。

それでも父に向き合い、
支えてくださったこと、心から感謝しています。
ありがとうございました。

今だから、少し笑って書ける

当時は、本当に大変だった。
正直、笑える余裕なんてなかった。

でも今は、
「薬って、人をここまで変えることがあるんだな」と、
少しだけ振り返ることがあります。

介護は、
真面目なだけじゃ続かない。

時には、
笑いに変えないと、心が先に折れてしまう。

これは、
父との介護の中で起きた出来事のひとつです。

コメント