利用する前に感じていた不安
在宅介護をしていると、
「デイサービスを利用した方がいいのだろうか」
「本人が楽しそうでない場合でも、続けていいのだろうか」
と悩むことがあります。
特に、親がデイサービスを前向きに受け入れていない様子を見ると、
無理をさせているのではないかと、不安になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
父がデイサービスを楽しそうにしなかったにも関わらず、
それでも「利用して良かった」と感じた理由について、
在宅介護の実体験をもとに書いています。
父にとって、デイサービスは決して楽しみな場所ではありませんでした。
知らない人、知らない環境。
こちらが良かれと思って準備しても、
気持ちが追いつかない様子がありました。
「無理をさせてしまうのではないか」
そう感じながらも、在宅介護を続ける中で、
利用を考えざるを得ない状況でした。
言葉での感想は、ありませんでした
父は、デイサービスから帰ってきても
「楽しかった」
「また行きたい」
そうした言葉を口にすることは一度もありませんでした。
感想を求めても、返ってくるのは曖昧な反応か、沈黙。
正直なところ、判断に迷うことも多かったです。
それでも、様子が少し違った日があった
言葉はなくても、
帰宅後の表情が以前より落ち着いている日がありました。
その日は、イライラした様子も少なく、
夜も比較的穏やかに過ごしていました。
大きな変化ではありません。
けれど、介護をしている側だからこそ分かる、
ほんの小さな違いでした。
「無理をしていない」と感じられた瞬間
父がデイサービスを完全に拒否しなかったこと。
体調を大きく崩すことがなかったこと。
それだけで、
「この時間は、父にとって負担だけではなかったのかもしれない」
そう思えるようになりました。
言葉よりも、
日々の様子こそが答えだったのだと思います。
介護する側の気持ちが、少し楽になった
デイサービスの時間は、
父のためだけでなく、
老々介護をしていた母親にとっても、そして私達子供達にとっても、
それぞれが少し呼吸を整えられる時間でもありました。
また、デイサービスでの入浴や食事の時間があることで、
日々の清潔の保持や食事面の安定にもつながっていたと感じています。
短い時間でも気持ちを整えられたことで、
また穏やかな気持ちで向き合えるようになりました。
無理を続けないために、
必要な時間だったと感じています。
デイサービスを利用して、本当に良かったと思えたこと
父が楽しそうだったわけではありません。
感謝の言葉があったわけでもありません。
それでも、
無理をしている様子がなかったこと。
小さくても、穏やかな変化があったこと。
それが、私にとって
「利用して本当に良かった」と思えた理由です。
最後に…
デイサービスを利用することは、
手を抜くことでも、逃げることでもありません。
本人のためでもあり、
介護する側が長く続けていくための、大切な選択肢だと感じています。
あの時、思い切って利用してみて本当に良かった。
今では、そう心から思えます。
はっきりとした言葉はなくても、
本人の表情や日々の言動を見ながら、
「無理をしていないかどうか」を感じ取っていました。
今振り返ってみると、
同じように悩んでいる方の判断のヒントになれば幸いです。



コメント